- そうこう
- I
そうこう【倉皇・蒼惶】落ち着かないさま。 あわてるさま。II
「試験の四日ぐらゐ前から~として準備に着手し/羹(潤一郎)」
そうこう【双鉤】(1)書道で, 親指と, 人差し指および中指で軸を持って書くこと。→ 単鉤(2)文字の輪郭だけを墨の線で写しとること。 籠(カゴ)写し。IIIそうこう【嗽口】口をすすぐこと。IVそうこう【壮行】旅・遠征などに出発する人を元気づけ, 励ますこと。V「~会」
そうこう【奏功】目的どおりになしとげよい結果を得ること。 功を奏すること。VI「調停工作が~する」
そうこう【奏効】効き目が現れること。 効果があること。VII「改革が~する」
そうこう【宋江】小説「水滸伝(スイコデン)」の主人公。 梁山泊(リヨウザンパク)にたてこもり一〇八人の豪傑たちを率いて官軍と戦った。 のち朝廷に帰順し方臘(ホウロウ)の乱鎮圧で大功を立てたが, 姦臣にねたまれて毒酒をあおって死んだ。 北宋末に山東で反乱を起こした宋江をモデルとする。VIIIそうこう【崢嶸】(1)山が高く険しい・こと(さま)。「~たる絶頂は四峯を成して/不二の高根(麗水)」
(2)人生の苦難に満ちている・こと(さま)。IX「世路の~を慰むるもの/美術の翫賞(敏)」
そうこう【操行】平生のおこない。 品行。 身もち。 素行。X「~が悪い」「~点」
そうこう【早行】朝早く旅立つこと。XI「杜牧が~の残夢/野ざらし紀行」
そうこう【桑港】サンフランシスコのこと。XIIそうこう【然う斯う】あれこれ。 何やかやと。XIII「~しているうちに, 終点に着いた」
そうこう【爪甲】つめ。XIVそうこう【糟糠】(1)酒かすと米ぬか。 転じて, 粗末な食物。(2)価値のないもの。 かす。「清盛入道は平氏の~, 武家の塵芥なり/平家 4」
~の妻は堂(ドウ)より下(クダ)さず〔「後漢書(宋弘伝)」から〕貧しい頃から苦労を共にしてきた妻は, 立身出世ののちも離縁するわけにはいかない。XVそうこう【綜絖】織機の部品の一。 緯(ヨコ)糸を通すために経(タテ)糸を上下に開く器具。 あぜ。XVIそうこう【艙口・倉口】船倉に貨物を出し入れするため, 上甲板に設けた方形の開口部。 ハッチ。XVIIそうこう【草冠】〔「そうかん」の転〕(1)「くさかんむり(草冠)」に同じ。「~や東の門(カド)に門(モン)たつて東(トウ)や東(ヒガシ)や蘭や蘭(アララギ)/洒落本・船頭深話」
(2)〔(1)の形が「廿」の字に似ていることから〕二〇歳の異名。XVIII「~へ首尾よくまたぎ娵河原/柳多留25」
そうこう【草稿】文章の下書き。 原稿。XIXそうこう【蒼昊】あおぞら。 蒼天。XXそうこう【装潢】〔「潢」は紙を染める意〕書画を表装すること。XXI「僧妙超の書を~することを霞亭に託した/北条霞亭(鴎外)」
そうこう【装甲】(1)鎧(ヨロイ)を身につけること。(2)敵弾に破られないように, 船体・車体などに甲鉄板を張ること。XXII「特殊鋼板で~する」
そうこう【走向】傾いた地層面・断層面などと水平面とが交わる直線方向。 クリノメーターで計測する。XXIIIそうこう【走行】自動車などが走ること。XXIV「悪路を~する」
そうこう【送稿】(印刷所などに)原稿を送ること。XXV「特種を電話で本社に~する」
そうこう【霜降】二十四節気の一。 太陽の黄経が二一〇度に達した時をいい, 現行の太陽暦で一〇月二三, 二四日頃にあたる。 朝夕の気温が下がり, 霜の降り始める頃。 九月中気。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.